介護付きホームの「明日」を「IT」で変えたい!

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特集 | 介護付きホームの「明日」を「IT」で変えたい!

-- 今回は、「EGAO link」を導入したいきさつについて、アズパートナーズ山本取締役にお話をお聞きしました。

職員満足度の向上はご入居者満足度の向上でもあります

山本取締役 /アズパートナーズがEGAO linkを推進する理由を一言で申し上げると、介護職員の生産性を上げることにあります。このような話しをすると、なんだか収益至上主義のような会社に聞こえるかも知れませんが、実はそうではありません。むしろその逆で、「一定の教育を受けた介護職員が、ご入居者に対し本来やらなければならない業務に、十分に関わることができる環境を整えたい。」という思いから本プロジェクトを推進しています。

-- 介護職員が本来ご入居者に対してやらなければならない業務とは何を指すのでしょうか?

山本取締役 /直接ご入居者の皆様と関わる仕事ということになると思います。例えば、介護職員は、日々多くの「記録を書く」という行為に忙殺されています。決して記録を軽視しているわけではありませんが、ご入居者の満足度、介護職員の満足度を向上させるためには、机に向かってペンを走らせる時間より、お互いに直接かかわる時間を増やしていくことが大切だと考えています。ちなみに、弊社の試算によると介護職員は、24時間の内、約8時間を記録に費やしていましたが、EGAO linkを導入したところ、なんと0.8時間に短縮されました。これは、ナースコールとも連動し、ナースコールが鳴った「事実」が自動的に記録に反映されていくからに他なりません。さらに、1台のスマホ上で記録を入力していくので、いつでも、どこでも、しかも、文章項目を選択する入力方法なので、文字の入力ミスなどもなく、職員のストレスも軽減されています。

通知設定でご入居者とのかかわりが強化

山本取締役 /ご入居者別に個別の通知設定ができる為、今まで以上にご入居者の状態を把握することが大切となります。なぜなら、この通知設定をお客様の状態を理解しないで行ってしまうと、何度も何度も通知が発動し、今まで以上にコール対応が増えてしまいます。職員がご入居者ひとり一人のことを一所懸命に考え、思いを寄せる時間をつくること。まさに介護の一番大切なことなのだと考えています。

事前のアセスメント力が問われるEGAO link

山本取締役 /EGAO linkを推進することは、アセスメントの質も問われると考えています。EGAO linkを推進していくと、事実やデータが蓄積されていきますので、そのデータを分析してケアを科学的に考えて、ケアプランを作成する能力が求められていくことになると思います。 --- つまり、仕事の効率化により創設された時間を、顧客満足度向上のために使うこと、これを追及していったら、職員満足度の向上にもつながっている。そして、最終的には「三方よし」のWIN・WIN・WINの関係性が成り立っているということなのだと思います。

アズパートナーズ運営事業所(うち6ホームはすでに導入済み)

  • アズハイム 練馬ガーデン

  • アズハイム 大泉学園

  • アズハイム 光が丘

  • アズハイム 文京白山

  • アズハイム 町田

  • アズハイム 横浜いずみ中央

  • アズハイム 川崎中央

  • アズハイム 中浦和

  • アズハイム 東浦和

  • アズハイム 南浦和

  • アズハイム 川越

  • アズハイム 横浜東寺尾

  • アズハイム 横浜上大岡

  • アズハイム 千葉幕張

  • アズハイム 三郷

  • アズハイム 市川

  • アズハイム 市川アネックス

Case1 女性移動:リクライニング車椅子使用 / 排泄:定時のオムツ交換
⇒起き上がり訓練⇒立ち上がり訓練の結果、リハビリパンツにレベルアップ。
ベッド上でのオムツ交換が、トイレでの介助までレベルアップした。最近は、声掛けに発語も出てきている。
Case2 女性移動:車椅子使用 座位バランスは安定
⇒立ち上がり訓練の結果、手すりにつかまっての歩行が軽介助で可能になった。
Case3 女性移動:自立歩行 ふらつきが頻繁で転倒リスクが高い
⇒歩行訓練の結果、現在は、自立歩行安定にレベルアップ。
Case4 女性移動:退院後、車椅子中心の状態 リハビリは転びたくない事を理由に消極的
⇒シルバーカーでの歩行訓練の結果、自立でシルバーカー歩行可能になった。要介護2→要介護1に改善
Case5 女性移動:入居時から車椅子 / 健康状態:バルーン留置カテーテル使用
⇒立ち上がり訓練体操への参加の結果 バルーンが外れ、シルバーカーでの自立歩行が可能になった。
Case6 女性精神的安定:椅子からずり落ちたり、水分摂取への意欲が低下していたが、スタッフと好きな歌を歌う機会をつくった。
⇒自らずり落ちないように座りなおしたり、水分摂取をするようになった。
Case7 男性トイレ:シルバーカーの操作方法指導&トレーニング機会提供
⇒トイレは見守りの支援が必要だったが、ほぼ自立に改善している。
Case8 女性転倒防止:両腕に骨折の既往歴があり、車椅子のブレーキ操作が十分に行えず、転倒するケースがあった。
⇒リハビリの進捗と共にブレーキ操作を日常生活の中でトレーニングし、操作が自分できちんと行えるようになった。
Case9 女性移動:大腿骨頸部骨折の既往歴 シルバーカーでの移動まで改善はしていたが、5mまでの異動が限界だった。また、認知症があり、シルバーカーを活用するという認知・認識が不十分
⇒シルバーカーを認知する声掛け・見守りの取組み シフバーカー操作・歩行のリハビリを強化した結果、シルバーカーで居室とダイニングの移動は自立となり、シルバーカーの活用も行えるようになった。

スタッフの反響

職種(性別・年齢)コメント
ケアスタッフ(女性・40代)モニタリングで安否確認を行うことは、身体的に楽になった。
ケアスタッフ(女性・40代)前職(特養)でも使用していたため問題なく行えるし、勝手がよい。
ケアスタッフ(男性・20代)モニタリングでの安否確認は、身体的負担の軽減また、ストレスの減少になっている。
ケアスタッフ(男性・20代)記録が手軽に行なえ、手書きには絶対に戻りたくない。日中の業務も軽減されていて仕事がしやすい。
ケアスタッフ(女性・20代)光が丘で従来の定時巡視の夜勤を経験したが、現在の練馬でのモニタリングを格段に負担は少なくなっている。
ケアスタッフ(男性・20代)今まで防ぐことのできなかった事故(床面センサーでは防げない)が防げるようになった。今また前のように対応しろと言われたらどうしたらいいか分からなくなる。怖い。
ケアスタッフ(男性・20代)以前は一人ひとりフォルダを開くことで記録を入力していたが、今はスマホでその場で入力できて、一人ひとりフォルダを探しに行く手間が無いので便利。前のように戻れと言われたらいやだ。これが無いところへ異動したくない。
ケアスタッフ(男性・20代)無駄な動き(従来の巡回)が無く、その分を他の本当に必要な介護にあてられる。
ケアスタッフ(男性・20代)ほとんどの記録をスマホで入力できるため手軽。
ケアスタッフ(女性・20代)手書きの記録に比べて、業務は簡素化されているし楽になった。操作も特に問題はない。
ケアスタッフ(女性・50代)自分も母親をホームに入居させているが、このようなシステムで入居者(眠りSCANによる睡眠計測と安否確認)は安心して起こされずに眠れたり、スタッフの労働量を軽減しているところは聞いたことがないし、自分がこのような取り組みを行っている会社に入社できてうれしい。
ケアスタッフ(男性・30代)定時巡視が無い分の時間を、他の業務や本当に介助が必要な入居者への時間にあてることができている。
ケアスタッフ(男性・30代)手書きと違い、修正することが容易にできるので自分にとっては使いやすい。
ケアスタッフ(男性・20代)以前特養で働いていた際は定時巡視を行っていた。定時巡視を行わなくてよいというのは、相当の負担軽減につながっている。
ケアスタッフ(女性・20代)定時巡視を行わないというのは、お元気な方への不要な巡視をしないという意味ではとても効率的。システムによって浮いた時間があるということは、他の作業にその時間をあてているので、いまいち実感は無かった。
ケアスタッフ(男性・20代)以前の職場では手書きの書類で記録を行っていたが、いくつもの書類に書き込むためとても負担だった。電子記録はすぐに記録を行うことができるため、とても便利です。
ケアスタッフ(男性・20代)今まで働いてきたどの職場(施設)よりも、このシステムのおかげで働きやすい。
ケアスタッフ(女性・50代)ナースコールが重なった際も、行けなくなってしまった居室に対してスマホで様子が確認できるため、遠くにいても安心。
ケアスタッフ(女性・50代)記録がスマホで簡単に入力できる。他職種の情報収集するのも簡単に行える。薬の変更などの重要事項も申し送りの【赤】字で表示されるため、忘れることが無い。水分量の計算をしなくてもいい。慣れてくると事故報告書やヒヤリはっとの報告書も作成が簡単。記録の修正も簡単に行える。ペーパーレスにもつながっている。
ケアスタッフ(男性・40代)まだASで働き始めて日が浅いが、「定時巡視が無い」ことや「記録が電子化されている」ことは今までの経験上無かったことなので、使っていなくても便利さがよく分かるし、働きやすい。
ケアスタッフ(男性・20代)現在夜勤に入ることがあるが、今までの夜勤業務に比べモニタリングは身体的負担が少ない。
ケアスタッフ(女性・50代)眠りSCANによる睡眠日誌のおかげで、ご家族と事実で会話することができる。
ケアスタッフ(女性・50代)記録データが一括管理されているので、情報収集しやすい。眠りSCANのデータ同様、事実ベースでご家族と正しい情報を共有することができる。

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