みんかい | 民間介護施設紹介センター

老人ホームに入居するということは・・・。様々な処分が必要です。

様々な業者とタイアップ

老人ホームへの入居は、人生の中でも大きな決断となります。ご対象となる方に合う、合わない・・をしっかり見定めて、いざご契約といっても、それだけでは済まないことがあります。

例えば・・。

「今住んでいる家はどうしたらいいのだろう?」「ホームへ引越しをするのに誰が手伝ってくれるのかしら?」「いざといったときに、駆け付けることができないけど、保証人にサインしても良いのだろうか?」などなど・・。ホームに入居することと同じくらい大事な手続きが幾つもありますが、後になってあれもしなきゃ、これもしなくては、とあたふたすることがないように事前の準備もしっかり認識できていたらいいですね。

ご相談に来られるお客様の中にも、ホーム探しをしながら手探りするかのように同時並行で行われる方が多く、大変な思いをされていることが見受けられます。そんな時、『この準備をしておいたらいいですよ』と事前に手を差し伸べたいと願っております。

私たち「みんかい」では、そのようなニーズにお応えできるように色々な業者とタイアップしております。

タイアップ・・・私たちがやれば済む話と言われればそうかも知れませんが、『餅は餅屋』という諺があるように、専門の業者に任せたほうがより安心です

後見業務を行う士業の方々、引越しを行う大手から中小の事業所、不用品回収を行う業者、不動産の売却や買取を専門に行う不動産会社など、長くご相談を承ってきた経験から「こんな業者とタイアップ出来たらお客様の手を煩わせずに的確なアドバイスができるだろうな・・」と考え、業務提携をしております。

ただ、その過程の中で一番大事にしていることがあります。それは「お客様はご高齢の方なのでちゃんとお客様に向き合って、急かすことなく、丁寧な説明と安心できる作業を提供してくれる業者であること」をしっかり見定めなければなりません。

業者を紹介するだけなら、誰にでもできます。でも、そこに「紹介する」という責任を持たなければならないと考えているからです。そこで今回は、ホーム探し(ご入居)の際に必要と思われる事柄に沿ってご紹介してゆきます。

専門家に対し、身元保証の相談を親子で受けています。

身元保証

ホームに入居(契約)する際には、ほぼ間違いなく「保証人」の欄にサインを求められます。ホームが言う保証人とは大きく3点です。

  • 金銭的な援助
  • 緊急時の入院や手術の際の手続き
  • 身柄の引き取り

これらをしっかり誰かがサポートします!と言ってくれないと、ホームは戸惑ってしまいます。それらをフォローするために最近では、株式会社、NPO法人、士業の先生方が身元の保証をしてくれることがあります。なお、保証人なしでもご入居できるホームも少なからずございます。

身元保証の契約金は、0円から数万円、ケースによっては数百万円と様々です。月額費用は、数千円から数万円になります。業務内容は、金銭の管理だけから通院同行や医療同意のサイン、死後事務委任契約までさまざま(オプション料金として課金などの場合あり)です。身寄りがなく、年金が少なく、ずっと独居だった方などに合わせた業者から、豊富な資産がある方まで、その方に合った保証内容をご提示できるよう、多くの業者・士業の方をご紹介できます。

引越し

ホームが決まり、ご入居の契約を結んだはいいけれど、どうやって引越すか?基本的には、ホームは引越しの手伝いはしてくれません。以前「当日、ホームさんが迎えに来てくれて、お部屋のレイアウトなんかも考えてくれているんでしょ」と考えている方もおられましたが、ホームの職員は「なんでも屋さん」ではありません。ご入居されている方々のお世話で精一杯の状態です。そうなりますと、ご自身で引越し業者を探さなければならない為、弊社では沢山の引越し業者とタイアップしています。

作業費は、数万円~十数万円(転居するホームへの距離や持ってゆくものの量により軽トラックなのか?大型トラックなのか?と料金が違ってきます)。事前に見積もりが必要なため完全予約制になっています。なお、生活保護受給者の場合、行政(生活保護担)より2~3社からの見積提示を求められますが、それにも対応できる複数の業者をご紹介できます。

引越しに伴う処分品の回収

上記にあるように引越しだけでは済まないことが多々見られます。ホームに引越しをするという事は、今まで住んでいた家が不要になる・・ということです。持ち家ならともかく、賃貸の場合ですと、お部屋を解約する際には、お部屋の中身を全て移動させなければなりません。とはいえ、ホームの居室面積は平均18㎡から大きくても25㎡です。

今まで、1DK~2LDKなどにお住まいだった荷物を、そっくりそのままホームに移動させることはできません。よって、必要最低限のもの(テレビや小さなタンス、座椅子やテーブル、掛布団やお洋服を少々)に制限されてしまいますので、その他のものは全て処分対象となります。処分品の回収や買取には、資格が必要です。引越し業者とはいえ、全ての業者が資格を持っているとは限りません。また、エアコンなどの取り外しにも資格が必要になります。自治体などが回収する粗大ごみ回収センターなどの場合は、かなりお安く済みますが、回収日時に指定された場所まで荷物を運ばなければならず高齢者にとっては高いハードルになっているようです。処分業者に頼んだ場合の料金は、処分品の量などによります。数万円~数十万円です。気軽に頼める中小~大手企業まで、幅広くご紹介しています。

不動産

今までお住まいだった家の形態によりますが、売買をする、解約をするなどの手続きが必要になります。持ち家の場合、ホームでの生活に馴染めるのか?など不安がある方が多く、平均すると、ホーム入居から3か月以降に持ち家の処分を考える方が多いようです。

売買には大きく分けて「仲介」と「買取」があります。「仲介」とは、「私はこの金額で売りたいのだけれど、買ってくれる人いませんか?」と不動産会社を通して依頼するものです。そのためご希望に近い金額で売却されるケースが多いのですが、数カ月を要するなど時間がかかることがあります。

「買取」は、一旦不動産会社がその物件を買い取り、その後にリフォームなどをして売りに出したりする方法です。よって、換金性が高く、中には即日現金で買い取る業者もありますが、希望価格より相当ディスカウントされてしまいます。売却をせず、人に貸すなどする事で『家賃をホームの支払に回す』ことも、提案してくれる業者もあります。また、定期的に持ち家を訪問して窓を開けて『風を入れてくれる』業者もあります。

借家の場合は、ホームに入居が決まったら現在お住いの家は解約しなければ、ホームの費用とその家の家賃の支払いでダブルパンチになってしまいますので、早めに賃貸の解約をすることが望ましいです。ただ、家賃の支払いは、前家賃(前月に次月の家賃を払う事)になりますし、解約の手続きは、1カ月前に・・とか、3か月間前に通告するよう契約書に記載されているケースがありますので、解約前にしっかり契約書を読み返してください。3か月前通知であれば、少なからず以降3ヶ月分の家賃は自動的に支払わなければならないからです。公団住宅、団地の場合は1カ月前通知が多いようです。

どちらにしても、ホーム入居を進めるうえで重要なことですので、契約書の読み返し、または大家さんに確認することが賢明です。また、引越しをするという事で、電気、ガス、水道などを止める手続きも必要になります。

それは各エリアの事業者に「いつまでに引越しするので止めてください」と伝達しなければ基本料金が請求されてしまいますので、しっかり対応することが必要です。

多くの人の支援で、老人ホームの生活をエンジョイしよう

生活支援や法律相談

生活支援は「明日、かかりつけの病院に受診に行きたいのだけれど一人ではいけない。でも明日は家族が用事があるらしく同行できないと言ってきた・・」という場合などに適しています。ホーム職員ではなく、外部のヘルパー資格を持つ登録従業員にお願いすることも可能です。家の風通しをお願いする、草刈りをお願いする、買い物に付き合ってもらう、などお困りごとに対応してもらえます。

法律相談は、相続や贈与など、これからの法律にまつわるお悩み事に対応してもらえます。まだまだ、色々な「ホーム入居に関わる準備」がありますが、主だった説明は、以上になります。先にも書きました通り、私どもに関りがある業者には、「お客様に急かすような態度を取らず、じっくりお話をお聞きしながら、お客様のペースに合わせて進めて」もらえるよう、私どもからもしっかりフォローしております。もちろん、ご希望があれば私たちが同席させていただきます。

みんかい西日本相談室 室長 渡辺大志