みんかい | 民間介護施設紹介センター

激安ホームの理由とは?

老人ホーム探しに来られる方は、不安な面持ちの方が多いです。その不安については、老人ホームに関するイメージが、中々湧かない所からくるかもしれません。”日ごろのお手伝いはしてくれそう””ご飯は出してくれそうだな”等、老人ホームの内容については、漠然とイメージが湧くかもしれません。

しかし、ホームの料金についてはどうでしょう?全く想像が付かない、と仰る方が多いです。想像が付かない中、お客様の仰る言葉で多いのが、「安いに越した事は無い」というものです。老人ホームの料金は、ピンからキリまでで、最近は、インターネットでも料金を検索すれば、すぐに結果が出るようになっています。

10万円以下のホームも、検索結果として出てくるので、安いホームもあるのだと思い込みがちです。安い物にはワケがある、という言葉がありますが、それは平均相場が分かっていてこそ判断できるもので、老人ホームの相場が分からない方は、安い値段を求めてホーム探しをし続けてしまう方も多いです。

安い物にはワケがある、これは老人ホームも同じです。そのワケを理解しなければ、思わぬトラブルとなる可能性があります。今回は、安さを求めてホームを探す危険性と、安くて内容が良い老人ホームを探すコツをお伝えしようと思います。

危険性その1 安く見える表記

価格と価値。高い、安いではなく、その価値の正しい理解が重要です。

よくインターネット上の表記で月額「〇〇」円と書いてあると思いますが、気を付けて欲しいのは、表記の月額内訳がホームの種類によって変わります。介護付き有料老人ホームの場合は、家賃管理費共益費に加えて、食費も表記の月額費用に含まれているケースが多いです。居室にキッチンが無いホームが殆どなので、食事はホームの中で出されるという前提になっているからだと推測できます。

しかしサービス付き高齢者向け住宅は、食事サービスはオプションという考え方なので、月額「〇〇」円という表記の中に、食費を含んでいないところが非常に多いです。さらに、サービス付き高齢者向け住宅は、お手伝いに関して介護保険のほかに自費にオプション設定を行っている所もあります。服薬の管理などが別途オプションサービスとなる住宅も多く、お手伝いをお願いするうちに、想定よりも月額費用が高くなってしまうケースもあるかもしれません。

介護付き有料老人ホームは、介護保険の負担分費用を払うと、日々の手伝いは概ねお願いできるケースが多いので、サービス付き住宅や住宅型有料老人ホームよりも月額総費用の計算はしやすいです。しかし介護度や負担割合によってお手伝い費用が変わる為、月額「〇〇」円の表記にはお手伝い費用は含まれておりません。

特に安く見えるのがサービス付き住宅で、月額「〇〇」円のほかに、食費や介護保険自己負担分、オプション費、医療費その他雑費など、7万円~15万円くらいプラス費用として想定する必要があります。介護付き有料老人ホームは、介護保険自己負担分や医療費、その他雑費等、5万~13万円ほどを想定した方がいいかもしれません。

つまりインターネットで7万円!と謳っているホームも、状況次第では月額20万円必要な可能性もあるのです!お気を付けください。

危険性その2 安い理由

建物が古い、居室数が多い、立地が悪い、の3つが安いホームの理由です。

危険性その1の料金の事を考えても、月額費用が相場より価格が抑えられるホームは多いです。何故価格が抑えられるのか?これが非常に大事です。理由に関して大きく分けて3つあると思います。

理由1:建物の設備が古い

有料老人ホームは、全て新築で建てられるわけではなく、元々寮だったところを改装してホームに作り替えている所がございます。設備投資が抑えられるため、お客様にも低下価格で料金設定ができます。基本的には個室ですが、歴史があるホームの中には4人部屋のところもございます。こういったホームの特徴のメリットは、実績が豊富なので新築のホームと比べて介護の経験が豊富なスタッフが多いです。また居室がこじんまりとしているので、転倒しそうになっても壁が近く、転倒リスクがある方にはいいかもしれません。デメリットとしては、設備が古い為、採光などが考えられた設計になっておらず、雰囲気が暗い傾向があります。また実績がある分、入居者様も長くお住まいの方が多いので、介護度が高い方が多く、お話が出来る方が入居した場合は居心地が悪くなるかもしれません。

理由2:居室の数が多い

有料老人ホームの居室の数の平均は、60~70室くらいです。たまに100室以上のホームがあり、そういったホームの中では、東京で立地も良く建物も綺麗なのに価格が抑えられているケースがあります。居室の数が多いので、単純に一人当たりのお客様への価格設定を落とすことが出来るというカラクリです。

メリットとしては、繰り返しになりますが立地がよく(即ちご家族が面会に行くのに交通の便が良い)建物がきれい!です。一見すると理想的ですよね。しかしもちろんデメリットもあります。居室の数が少ないホームと比べると、スタッフの人手が不足する可能性が有るという点です。とくに大規模ホームをどんどんオープンしているホームは要注意なのですが、入居者様の数が増えるに従ってスタッフも多く雇わなければなりません。全て新規採用で賄うのは難しく、派遣のスタッフに頼る比率も増えるのは仕方ないです。

さらに大規模であるがゆえにお客様一人ひとりのご状況、ご性格を把握し辛くなります。この状況がデメリットになる人とそうとも限らない人は分かれます。お食事やお風呂のお手伝い、お掃除最低限の所だけサービスしてくれれば十分安心して過ごして頂ける人にとってはデメリットになりません。しかし、認知症で徘徊があり声掛けが必要だったり、1人で部屋にいる時間が長いと調子が悪くなる状況だったりする方のケースの場合は、行き届いたケアが出来ず、ご入居様の状況がご家族の想定と異なってしまうかもしれません。もちろん、大規模だから悪い!というわけではありませんが、小規模のホームと比べると目が行き届かない可能性は否定できません。

理由3:立地

不動産と共通しますが、駅から離れているホームの方が価格は下がりやすいです。そして東京よりも埼玉や千葉の方が、価格が下がりやすいです。いざ見学に行ってみると、駅から遠い!バスの便も少ない!といった事になるかもしれません。

価格抑え目のホーム探しのコツ

あなたに合った最適の老人ホームをご提案します。

平均相場より抑え目で、尚且つ、入居対象者に合っているホーム探しにおいて大事なのは、先ほどお伝えした価格が抑え目な理由1~3と、老人ホームの特徴を照らし合わせる事です。理由3の立地が理由で、抑え目なホームについては、サービス内容と関係なく価格が抑え目になるので、面会に行く方にとって不便という点を除いて、ご入居対象者に合ったホームという観点からすると一番お勧めです。

理由1と2については、ご入居希望の方の状況によります。ご入居希望の方が、認知症で見守りが必要な方であれば、理由1で価格が抑え目になるホームはお勧めです。逆に認知症は無いですが、家事など必要なお手伝いだけして欲しい、後は自由に個室で過ごしたい方にとってみれば、理由2で価格が抑え目のホームがお勧めです。さらに「理由1と理由3」「理由2と理由3」2項目に当てはまるホームはより価格が抑え目になります。(理由1~3全て当てはまってしまうのは問題だと思いますが)価格抑え目のホームを見つけた場合は、ホームの内容を確認して価格が抑えられる理由を把握することが大事です。しかしインターネットで調べても簡単にホームの内容は分かりません!是非ともみんかいに相談下さいませ。価格が抑え目でも、ご入居希望者に合ったホームをご提案させて頂きます。

みんかい事業部 浦口 幸大