気になる老人ホームの過ごし方

老人ホームの一日の説明です。早朝から深夜に至るまで、老人ホームでは、一体、何が行なわれているのか?ということを説明させていただきます。分かっているようでわかっていない老人ホームの実態。この機会にぜひ、老人ホームの1日をご理解ください。


1日の過ごし方の流れ

★モーニングケア 6:30~7:00

起床からの準備をお手伝いいたします。起床の時間が必ずしも皆様一緒ではありませんが、朝食が始まる前にお声がけをいたします。着替えや洗顔等、その方のお身体の状況に合わせてお手伝いもさせて頂きます。

認知症の症状として日にちや時間の感覚が薄れるものがあります。スタッフの「おはようございます」の朝の挨拶やパジャマ(寝巻き)から普段着に着替えることで一日の始まりを意識ができるようになります。今は寝る時間ではないと覚醒して頂く事によって認知症予防にも繋がります。

★朝食 7:00~

基本的には食堂で食事を提供いたします。食堂までお一人でお越しになる方や、介護士が付き添ったり、車椅子でサポートしたりとその方に合わせてケアを行ないます。(体調が優れない日はお部屋でお召し上がり頂くケースもございます。誤嚥等のリスクがある為、特別なケース以外でお部屋での食事は難しい施設が多いです)また、施設によって時間は多少異なります。

食品衛生法上、2時間以内の廃棄をしなければならないため、自由に食事時間を設けている施設でもある程度の時間は決まってきます。食事前には唾液を増やす運動等も行っている施設があり、誤嚥の予防にも気を付けています。施設によっては和食と洋食が選べたり、パンにできたりと、今までの食生活を大きく変えずにできるところもあります。

食堂での食事のメリット

食事をするためには食堂に行かなければなりません。ということは、歩ける方は最低でも1日3回はお部屋から食堂までの移動が発生いたします。車椅子の方でもベッドから移動して起きている姿勢を保つ時間が長くなったりと、自然と運動量が増えていきます。

最近はお一人で食事を摂る高齢者が増えています。1人で食べると簡素になったり、同じもの(自身の好きなもの)ばかりになったり、美味しさが感じられなくて食事が進まなかったりとマイナス面が多いと言われています。施設ではご性格やお身体の状態で、なるべく合いそうな方と一緒に食事が出来るようにサポートいたします。お話しする中で自然と箸が進み、お一人で食べるより食事量が上がる方が非常に多いです。食べる量が増えると筋肉や内臓への刺激に繋がり、有料老人ホームに入居されて顔色が良くなる方が非常に多いです。

★お茶の時間 10:00~

ご高齢の方は喉の渇きや気温に対して、気付く事が遅れる場合があります。また、外出先でトイレに行くことを嫌って水分をあえて控える方もいらっしゃいます。熱中症、脱水症が高齢の方に多いのはこのような原因が考えられます。

一定の水分量の確保が認知症予防にも効果があると言われています。施設では決まった時間に水分補給を行ない、飲んだ量も記録しています。この時間にラジオ体操のような簡単な体操を行なったり、入浴を行なったり、施設によって異なります。

★昼食 12:00~

有料老人ホームでは活動量が一番多いお昼の時間の食事が一番豪華な施設が多いです。外に出られない方が多いので、季節を感じて頂くために、お正月はおせちや端午の節句、敬老の日など、イベント食と言われる食事が月1回程度提供されます。

★レクリエーション 14:00~

体操や生け花、カラオケ、書道、日々のレクリエーションに加えて、運動会やお花見などの大きなイベントも行います。レクリエーションが施設の特徴が比較的わかりやすいかもしれません。お身体の状態でフロアごとに異なったレクリエーションを行なったり、競争意識を高めるためにゲーム性のあるレクリエーションを行なったり、入居されてる方に運動がお好きな方が少ないところですと書道や生け花・ネイル教室など文化的なレクリエーションを多く行なっていたりしています。

どうしても大人数と過ごすことが苦手な方や参加したくないレクリエーションの日はお部屋でお休みになったり、別の場所で静かに過ごしたりすることも可能です。

レクリエーションのメリット

音楽や人との会話など脳への刺激は認知症予防に効果的で、レクリエーションがその代表と言えます。認知症状がある方も比較的不安になる事が多い夕方の時間に入居者様やスタッフといることで安心される方も多いです。


食事の時もお部屋から食堂まで移動しますが、レクリエーションの時も食堂で行なう事が多く移動が伴います。またレクリエーション時にも体を動かして頂くので、楽しみながら運動量がアップします。高齢になると様々な理由で夜お休みに慣れない事が多くなります。レクリエーションを行なう事で体を疲れさせて、睡眠薬になるべく頼らない自然な睡眠を促します。また、質の良い睡眠は認知症予防にも効果が実証されています。夜に良くお休みになって、日中はまた活動的に過ごす、良いサイクルでの生活が可能になります。

レクリエーションの効果に関してはこちらのコラム

★おやつ 15:00~

レクリエーションの前後でおやつタイムがあります。施設によってはおやつを選べたり、またはレクリエーションとして入居者様でホットケーキなどのおやつを作ることもあります。イベントではデザートビュッフェを行なっている施設もあります。この時に水分補給も忘れずに行います。

★夕食 17:30~

朝・昼食と同じく食堂で召し上がっていただきます。

★ナイトケア 20:00~

モーニングケアと同じく、パジャマ(寝巻き)の着替えなどをその方のお身体の状況に合わせてお手伝いもさせて頂きます。廊下の照明は暗くなりますが、お部屋での過ごし方は自由になりますので、テレビを見たり本を読んだり、その方に合ったタイミングでお休み頂きます。このスケジュールの間に口腔ケア(歯磨き)や入浴(介護付有料老人ホームは週2回が基準)などの生活のお手伝いや、訪問診療、訪問理美容もあります。

老人ホームの生活にどんなイメージをお持ちでしたか?

介護付有料老人ホームの一日はどこの施設も基本的には同じスケジュールでのご生活になります。私たちのご相談頂く方には「老人ホームに入所すると認知症が進行する・身体機能が低下する」と不安を抱えている方が多くいらっしゃいます。

介護付有料老人ホームの生活はかなり活動的で刺激のある生活になるかと思いませんか?生活スケジュールとして行う事で、入居されてる方も「やらされている感」なく自然に運動量や食事量が上がることは非常に良い面かと思います。また、「今まで一人で暮らしてきたから共同生活は難しいと思う」という不安を抱えてる方もいらっしゃいます。

今回は介護付有料老人ホームの一日の流れをご紹介いたしましたが、スケジュールに縛られずに自由に過ごせて、今までのライフスタイルをあまり変えないで生活頂ける施設もございます。食事やレクリエーション、他にも介護や医療のサポート等、施設の特色は多種多様です。しっかりと比較してホーム選びをして頂ければと思いますし、その際は是非有料老人ホーム紹介センターをご利用くださいませ。

(文:みんかい関東エリア 渡邊相談員