みんかい | 民間介護施設紹介センター

ネット検索でよくある【落とし穴】

パソコンを見て困っている高齢者夫婦のイラスト

私どもみんかいは発足から20数年が経ちます。その間に皆様の生活様式は大きくも小さくも何かしらの変化があったことでしょう。でも、私どもは変わらず「有料老人ホーム探しのお手伝い」をさせていただいております。

皆さんは有料老人ホームを探す際に、まず手始めにどのような行動をとられますか?
大抵の方は「パソコンやタブレット、スマホなどを使って検索」をされることと思います。

この20数年の間に、生活に欠かすことができない環境変化といえば、真っ先に思い浮かべるのは「ネット環境の整備」だと思います。

机のスペースの大半を埋めてしまう機械を設置してネット開通の操作をするとピーヒャラララ・・ピーヒャラララ・・と電話回線を伝って数分後にアクセスできた時代から考えると現在のコンマ何秒でネットに接続できるというスピード感は恐ろしいものがあります。

私どもみんかいにご相談に来られるお客様も同様に、当時60歳だった方が80歳、90歳になり、ご自身が有料老人ホームを終の住み家としてお探しになっていらっしゃいます。

そのお子様方も60歳、70歳になっているとはいえ、時代の変化に順応されてきたわけですから、お父様やお母様のための介護施設をご相談に来られる前に幾つかのネット媒体から情報を集めてお越しになる方が増えているように感じます。

このコラムを見ていただいているということは、まさに有料老人ホームを探されているご本人様、若しくはそのご家族様や関係者の方であって、何らかのタイミングでこのコラムにたどり着かれたことと思います。

ただ、私どものホームページは施設を検索することはできません。
それには幾つかの理由があるのですが、ネットに頼った検索をしていてよく目にするお客様の落とし穴を幾つか挙げます。

探されている有料老人ホームの種別のミス

そのお客様は料金ありきで選んでいらっしゃるようで、おおよそ「そのホームではお客様の認知症状に対して対応ができないだろう」というようなホームをプリントアウトしてご面談時に『ここが良いと思っているのですが・・』とご提示されてきました。

種別としては最近多い「介護型のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」ではなく、「箱(居室)だけ貸すようなサ高住」でした。夜間管理人が常駐しているとはいえ、徘徊行動が見られるお客様のご相談に対しては十分なケアが望めそうにないスタイルの施設でした。

聞くと、その施設を検索したページではその施設の紹介欄に【認知症対応◎】のアイコンが貼ってあったそうです。

以前、ある施設にご入居された認知症の方が居室に置いてあった液体洗剤を飲み物と勘違いして誤飲し、倒れているところを施設職員ではなく、隣の住人が発見して救急車を呼んだ・・なんて事故もありましたので、そのお客様には昼夜を問わず見守りが行われている種類の介護施設をお勧めしました。

医療行為の受け入れ表からのミス

白衣のお医者さんの写真

そのお客様はネット媒体の「医療行為対応表」にある【胃ろう対応◎】の表記を見て施設に見学に行ったところ、担当者より「いまは受けられません」と断られたそうです。

なぜそのような表記がされていたのでしょうか?掲載ミス?見学者を多く集めるため?

およそ判断できることは、そこの施設では基本的に「胃ろうの対応」は出来るのでしょう。

ただ、対応する看護師さんのキャパシティの問題も考えなければなりません。
例えば50名の利用者を受けられる施設の中で経管栄養の対応ができる看護師のキャパシティは〇〇人まで。という人数を超えてしまっていたことが想像できます。

その辺りの表記はネットには記載されませんので随時確認しなければなりませんが、そのようなことを理解できる人の方が稀だとおもいます。

この人数配分に関しては【生活保護対応◎】や【要支援受入れ◎】などの表記にも当てはまる事が多く見られますので事前に確認することが肝心です。

有料老人ホームランキングを見た

5つ星で評価するレビューの写真

ネットで「有料老人ホームランキング」と検索したらここのホームが出ていた・・・

本屋に行ったら週刊誌に「2021年版老人ホームランキングを一挙掲載」とあったので購入して見たら気になるホームがあった・・・などの問い合わせを始め、私がご相談をさせていただいたお客様から「あなたの親御さんをホームに入れるとしたらどこが良いと思いますか?」とのご質問には正直困ってしまいます。

ランキングに関しては弊社の場合、どの媒体にも参加はしていません。よく「みんかいの相談員として多くのホームをつぶさに見てきたのだから、何処がいいホームなのか?ランキングにしてみて」とある情報誌から話をもらったこともありましたがお断りしました。

その人その人にとって施設に対し何を求めているのか?どうして欲しいのか?困っていることは?現病に対するケアは?地域は?予算は?など十人いたら十人が同じランキングであるはずがありません。

「あなたの親御さんはどこのホームが良い?」というご質問にしては、まだ有料老人ホームに頼る状態になく、私の親が何に困り、何を望み、どのようなケアが必要なのかも明確ではないことからお答えの仕様がありません。予算も解りませんし・・・。

以前、ほかのコラムで書きましたが、今の有料老人ホームは多種多様化しています。

特定施設、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、認知症対応型グループホーム、小規模多機能型、ケアハウス、特養、老健、それに加え、認知症に特化したホーム、医療に特化したホーム、元気な方対象のホームなどなど、その方の状態によって細分化しており、それに付随して【マズローの欲求5段階説】にあるように現在の介護施設利用に関して利用者の欲求も高次元化してきているように思えます。

マズローの欲求5段階説のイラスト
マズローの欲求5段階説 下層の欲求が満たされると、より上層の欲求を欲すると言われている

これらを考えますと、ネットに頼った有料老人ホーム検索には限度があるように考えております。その人に適したホームを考える時には偏った情報だけ、見栄え、都合の良い情報だけではなく、真剣に一緒に考えてくれるブレーンが必要だと思っています。

そして私どもはお客様の良きブレーンでありたいと願っております。

みんかい 渡辺 大志