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高級老人ホームとは? 入居を検討する際にチェックしておきたいポイント
高級老人ホームとは? 入居を検討する際にチェックしておきたいポイント
東京や神奈川の首都圏を始め、大阪、福岡、名古屋、札幌のエリアでは「高級老人ホーム」という施設が数多く展開されています。この記事では、高級老人ホームが提供しているサービス、特徴、費用などについて解説しています。
高級老人ホームは「生きがい」を生み出す快適空間
高級老人ホームは、主に駅近など市街地に建てられており、一般的な老人ホームと比べ、より充実したサービスを受けられるのが特徴で、きれいな建物、充実した設備で、至れり尽くせりのサービスを提供している施設の事です。
・充実した暮らしを支える、手厚いサービスが受けられる
「安心」をこえて、「生きがい」を生み出す居住空間を提案しています。
・交通アクセスがいい
ターミナル駅への交通アクセスが良いなど、大変条件の良い位置にあり、新幹線、空港、地下鉄、バスなど、どのような交通機関の利用も快適に行え、国内各地はもとより国外へのアクセスも良く、大変便利な暮らしを続けることができます。
ホームの周辺にはスーパー、百貨店、病院などがあり、ホーム内では国が定めた基準以上の人員を配置した手厚い介護、看護体制、24時間の見守りや手厚い医療支援が受けられるので安心です。
また、病院と連帯して万全のサポート体制が整えられているホームもあります。
居室は十分なスペースが確保され、快適性と安全性に配慮され、入居者様のお身体状態に合ったフロアとなっています。また、健康サポート設備が備えられ、機能訓練を行えたり、天然温泉での入浴を楽しめたりする施設もあります。
高級老人ホーム6つの特徴、お薦めポイント
ここでは、高級老人ホームの特徴についてご紹介します。立地を含めたすぐれた住環境など、費用対効果を重視する方にお薦めです。
①立地環境と交通の利便性の良さ
高級老人ホームは、交通の利便性が良い所に建てられています。百貨店、スーパー、郵便局、銀行や病院、薬局など、暮らしに必要な施設と近接しているようなエリアに建てられており、本人はもちろん家族にとっても便利です。
映画館や劇場に行ったり、スポーツクラブ通いやスポーツ観戦したりなど、自分が外出をするときはもちろん、家族が遊びに来やすい場所に在ります。一方、リゾート地のような自然があふれる場所で、動・植物園に行ったり、海岸遊びをしたり、大きな公園での散歩や山登り、中には天然温泉が楽しめる場所に建てられている施設があるのも特徴といえます。
②高級感があるホテルのような建物
高級なホテルと言えば豪華な外観を思い浮かべますが、高級老人ホームも同様に、人目を引く美しい外観が特徴です。外観だけではなく、来訪者をゆとりを持っておもてなしができるロビーやラウンジはシックで落ち着いた雰囲気であり、家具や内装などにも高級感があり、採光を意識した間取りでもあって、豪華な気分で住んでいることを誇らしく感じられそうです。
③豪華な共用設備
高級老人ホームに一歩入って、まず豪華さを感じるのがエントランスです。雰囲気のあるロビーとカフェ風のラウンジはゆとりを感じることができます。その先のフロントではコンシェルジュが迎えてくれます。
カラオケや映画鑑賞が楽しめる設備、理美容室はもちろん露天風呂やウォーキングプール、和室や庭園などの豪華な共用設備があるのも高級老人ホームならではでしょう。
卓球やビリヤード、マージャンや音楽活動などのサークル活動もでき、連れ立って行ける場所も提供されていたり、バーなどでお酒を飲みながら新しい情報や刺激を得られたりする居心地のいい環境と設備も用意されています。
そのほか、敷地内のレストラン、カフェ、スーパー、スポーツジム、クリーニングなどを利用できるホームもあります。使いやすさだけではなく、一般的な老人ホームでは見かけないようなレベルの高い設備が整っています。
④こだわりの食事
高級老人ホームのこだわりといえば、食事についても外せません。地元の食材をふんだんに使い四季折々の食事を提供してくれます。味付けや盛り付けはもちろん、器にも工夫があり、毎日の食事を楽しいものにしています。日替わりの食事も選ぶことができますし、アラカルトメニューや記念日の特別メニューも提供されます。
管理栄養士が栄養バランスを考慮した食事になっておりますので、おいしさと健康管理の両方に配慮されたものとなっています。さらに、健康面に配慮した減塩食やカロリー制限などに配慮した個別対応の食事にも対応できます。
食事を提供しているレストランは、ホテルライクな空間です。明るく開放的で、コーヒーブレイクやアルコール、おつまみなども提供されており、色々なシチュエーションで利用が可能になっています。
このようにさまざまなジャンルの料理が提供され、健康を保つための食事というだけではなく、メニューのクオリティーにもこだわっているところは、高級老人ホームの評価すべきポイントだといえます。
⑤独自性の高いイベント・工夫されたレクリエーション
高級老人ホームでは、独自性の高いイベントなどが行われます。イベントは、入居者同士の交流の場所であり、気の合う仲間と楽しむ空間です。
歌手や音楽家などプロを呼んでのイベントが定期的に開催されたりするほか、絵画、コーラス、書道、陶芸、おやつ作り、囲碁、将棋、パソコンなど、さまざまなサークル活動や講座も活発で趣味の時間をより楽しめる環境が整っています。家族の参加や友達を呼んでの参加が可能なイベントもあり、継続的なコミュニケーションを保つことにも役に立っています。
最近では、マシーンを利用して運動し、健康を保つことができるようにもなっています。また、健康維持とその向上を目的としたレクリエーションも工夫されていますので、ホーム入居者にとって、自立した生活を永く楽しめる体制が整えられた環境といえます。
⑥安心できる医療・介護体制
高級と言われる老人ホームの多くは、規定の3:1よりも多くの介護士を配置し、入居されている方を支えています。日中も夜間も看護師と介護スタッフが常駐、体調の変化にも迅速に対応できる体制を整えているところも多いです。
また、平素から健康管理、健康相談、定期健康診断など、安心な医療支援を整えることにより、ご入居者もご家族も安心して生活が送れるサポート環境が整っているのも特徴です。気になる体調のことなどもお気軽にご相談いただけます。また、持病のある方にも安心な環境といえます。
さらに、設備面においても、緊急コールや生活リズムセンサーなどで睡眠状態や健康状態を把握できるよう備えているホームもあります。
このようなわけで、高級老人ホームの生活は、医療・介護態勢が整い、安心な暮らしを送れる環境が備わっているといえます。
高級老人ホームの費用
充実したサポート態勢や設備が整っていることから、必要な費用がかさむと思われる高級老人ホーム。ここでは、どのくらいの費用がかかるのか、ご紹介します。
・入居一時金
入居一時金とは、入居する際に必要な前払い金のことで、多くの老人ホームで取り入れられています。金額は、施設によって異なりますが、最低で1千万円程度から5千万円をこえるものまで、中には8千万円、1億円以上する高級老人ホームもあります。
・月額費用
月額費用とは、家賃や管理費、食費や光熱費など毎月必要になる費用のこと(外部の介護サービス・医療についてのサービスは別途必要)。こちらも金額は施設によって異なりますが、大体毎月15万~40万円ほどです。ただし、施設の立地、環境、居室の広さ、設備など様々な要因によっても変わります。
高級老人ホームに申し込む前に確認しておくべき4条件
老人ホームの入居について、下記4つの事項について確認しておくことが必要です。
①健康状態のチェック
施設ごとに健康状態の基準が設けられており、施設側が入居の受入れが可能かどうかを判断します。自立、要支援・要介護、認知症の有無によっても受入れの可否が施設によって違うため、入居を検討している場合は問い合わせてみましょう。
②身元保証人の確認
多くの老人ホームでは、入居の際に身元引受人や保証人が必要になります。ただし、身元引受人や保証人がいない場合でも成年後見制度などの利用が可能です。
③支払い能力について
高級老人ホームの入居には、一般的な老人ホームよりも支払額が多くなるため、収入や支払い能力の有無を確認されます。ホームごとに審査の基準を設けていますので、候補となる施設があるなら早めに相談をしておきましょう。
④将来にわたっての支払い能力
高級老人ホームは、他の老人ホームよりも支払額が多くなるため、
入居した後も支払いを継続していけるかどうかのシミュレーションも必要になります。
高級老人ホーム を選ぶ際のチェックポイント
シルバーエイジの生活は、きれいな建物、優れた設備、立地条件の良い場所で、安心に楽しく暮らしたいといろいろな希望があるでしょう。しかし、高級老人ホームを選ぶ際に重要なポイントは「費用対効果」です。高級老人ホーム選びを成功させるために、最後にしっかりチェックしておきましょう。
・安心・充実した生活を送ることができるか
入居する本人が、その施設で、その立地で充実した生活を送れるかを考えることが大切です。イベントやレクリエーションが十分に計画、実施されているか? 活動の内容は? 今後も仲間同士での交流が続けられるかは、自立したシニア層にとっては施設を選ぶ際の重要な判断材料になるでしょう。
・サービスや利便性は良いか
買い物に出掛けたり、仲間との交流、投資やビジネスを続けたりしていくためには、主要都市、駅、空港などへの交通アクセスも重要。また、荷物受取代行、来訪者の受付・取次ぎ、共有施設の利用条件などフロントサービスも大切になってきます。そのほかにも、買い物代行、手続き代行、外出や病院への同行も重要なポイントです。
周りの環境も良く、満足のいく生活が続けられるか、十分にチェックしておきましょう。
・医療・介護・健康サポートサービスは充実しているか
安心して楽しく過ごすためには、健康の維持が何よりも重要です。医師による定期的な診療はあるか、看護師による健康管理や介護サービスなど、サポート態勢について把握しておくことも大切です。
高級老人ホーム まとめ
「人生の後半を子供に頼りたくない」「残された人生の方向を決めておく最後の選択かもしれない」と考えられる方もいるでしょう。高級老人ホームは、元気なうちに利用する方が設備やサービスを有効に活用できます。人生を謳歌(おうか)するためのサービスと考え、早い段階での入居もよいかもしれません。
また、資料を検討した後には3カ所程度の施設見学を行うとよいでしょう。コロナ禍の中では施設見学も容易ではありませんが、弊社にてご見学スケジュールの調整も承りますので、ぜひご相談ください。
※の画像はイメージです。実際とは異なる場合があります。
みんかい福岡博多相談室 木村 淳一
<参考にさせていただいた高齢者向けホーム>
・アンリ南福岡(株式会社ケアネット徳洲会)
・ヴィラ梅光(社会福祉法人天寿会)
・ホスピタルメント福岡天神(株式会社桜十字)
・九電ケアタウン(株式会社キューデン・グッドライフ東福岡)
・生の松原ハッピーガーデン(株式会社エス・エス・カンパニー)
<おすすめ みんかいコラム>
・高級老人ホームって何が違うの?
・老人ホーム選びの極意とは?|ランキングは意味がない
・元気なうちから老人ホームに入居することはアリかナシか?
意外とできることも多い!有料老人ホームのくらし
皆様は有料老人ホームの生活にどんなイメージをお持ちですか?
相談員が家族や本人にお会いした時、はじめに有料老人ホームに対する印象について伺うと
「ルールや制限が多そう」
「何もしなくなる(できなくなる)のでは」
「なんか暗そう、気が滅入っちゃいそう」
という声を聞くことがあり、昔の老人ホームのイメージが今も根強く残っていると感じます。
最近の有料老人ホームでは、≪ありのまま、自分らしい生活≫に趣を置いているところも多く存在します。
例えば、「父親はたばこを毎日吸っているが、施設に入居したら禁煙しなければいけないのか。」
という相談で、実際に探してみると、喫煙可能な有料老人ホームは多く、中にはホーム内に喫煙ルームを
設けているところもありました。
自宅ではごく自然で本人にとっては当たり前の生活ですが、家族にお話しすると
「え!老人ホームでも続けてもいいのですね。」と驚かれていました。
ここでは、このようにお客様が実際に驚かれた、イメージとは異なった
有料老人ホームの対応に関していくつかご紹介させていただきます。
と、その前に・・・
なぜ老人ホームはイメージが悪いのか? (イメージと現状に差があるのか?)
まず、多床室で暗い場所などの印象をお持ちの方は、直近で介護施設に携わったことがなく、
自身が若い頃に家族や親戚が入っていた病院のような昔の施設の印象がずっと残っていると考えられます。
また、実際に公的施設を利用された経験のある方にはその時の印象が強い方もいます。
例えば、特別養護老人ホームは要介護度が高い方しかご入居できないため介護職員の人手がいくらあっても足りず、
介護をするのに精一杯で柔軟に一人一人の要望を聞くのは難しい状況です。
老人保健施設やショートステイのような短期入居を目的としているところも同じで、食べ物の持ち込みの禁止、
持ち物や酒たばこの制限など、入居者と施設側の安全を守るために制限をしっかりと設けているところが多いです。
その一方で民間施設である有料老人ホームは、競争が激しく競合他社と差別化が必要なため、
厚生労働省で決められた基準を満たした上で様々なサービス内容の工夫をしています。
例えば、
・入居条件が自立や支援から可能であったり、
・介護職員の人員配置の手厚さや
・設備、医療体制など、
運営会社が経営方針の基、幅広くサービスを展開することができます。
そのため、有料老人ホームでは≪ありのまま、自分らしい生活≫ができるホーム探しを実現できます。
実際にお客様からご要望があった質問をまとめてみました。
老人ホームってどんなところ?
1、老人ホームってどんなところ?自由に外出・外泊したい!
許可をしているホームは多いです。
(自身で外に出ることが難しい場合は家族の協力が必要です。)
入居者の中には、家族が面会に来た際に外食へ行ったり、友達とおでかけに行ったり、
年末年始は家族と自宅で過ごされる方や、家財整理のため毎週自宅に帰る方もいらっしゃいました。
老人ホームに入居したからと言って家に帰れない、外に出られないわけではありません。
2、老人ホームってどんなところ?お気に入りの家具や好きなものを持ち込みたい!
火が出るものや刃物以外は大体お持ち込みができます。仏壇を持ち込みたい(ろうそくや線香は電子タイプを使用)、
お気に入りの絵画を飾りたい、マッサージ機を置きたい、毎日お化粧をしたいから化粧品を・・・など、
様々な方がいらっしゃいます。
冷蔵庫を居室内に置き、ごはんのお供に梅干しやふりかけを持ち込まれる方や好きな時にジュースや
お菓子を召し上がる方もいらっしゃいました。自分の部屋ですから、自分らしい生活をするために
こだわりの物がございましたら是非遠慮せずホームに相談を!
3、老人ホームってどんなところ?毎日お酒を飲みたい!
入居者の中には病気で禁酒している方がいる場合もあるので配慮も必要ですが、
例えば、夕食時に缶ビールでお出しするのではなくコップに注ぐ、部屋の中だけで飲んでもらう、
酒類はすべてスタッフがお預かりをするなど、あれやこれやと色んな方法を考え飲酒を可能にしている
老人ホームは多々あります。バーカウンターを設けている老人ホームでは、夜にお酒好きな入居者達が
集まり日々利用しているところもあります。
4、老人ホームってどんなところ?長年通っていた病院に通い続けたい!
特に高齢者の方ですと、何年もこの病院、この先生に診てもらっている・信頼していると話される方は多いです。
有料老人ホームには、往診医がついているところがほとんどで、主に内科の先生が月2回の定期受診と24時間
緊急対応をします。
しかし、こだわりの病院を変えたくないという方は、老人ホームと話し合いの元、通い続けることもできますし、
特定の病気によってはむしろそれが必要になることもあります。病院への通院は家族の協力が必要になるケースが多いですが、
老人ホームの中には、有料で通院をサポートしたり、協力医療機関の病院なら無料で送迎同行をしてくださるところもございます。
(文:みんかい 平野晃子)